建物の種類としては≪木造≫≪鉄骨造≫≪鉄筋コンクリート造≫≪鉄筋鉄骨コンクリート造≫の4つが一番わかりやすいものになります。

 

≪木造≫

その名の通り木材を使った建物です。柱ですと、桧材・杉材。梁などは米松材等の材料が一般的です。木造の構造としては在来工法(軸組み構造)・伝統工法・2×4(ツーバイフォー工法)等があります。最近では、柱と梁の接合部分に金属を使ってラーメン構造にする木造もあります。

 

≪鉄骨造≫

S造とも言います。Sはsteelの略。

鉄製の柱と梁を使います。構造としてはラーメン構造が一般的です。高層の建物や形状に自由さを求める建物に最適です。

 

その他、重量鉄骨及び軽量鉄骨と呼ばれているものについて。

重量鉄骨は、厚さが6mm以上の鋼材で主としてラーメン構造、トラス構造に用いられます。軽量鉄骨は、厚さが6mm未満の鋼材で熱間圧延加工により製造される場合もあるが、多くは鋼板を冷間圧延加工して製造されるています。主に、ブレース構造に利用されるています。

 

≪鉄筋コンクリート造≫

RC造もしくはRCと言われる場合もあります。RCの略は、Reinforced-Concrete(補強されたコンクリート)。鉄は引っ張る力に強い。コンクリートは押して圧縮する力に強い。このどちらの特性を生かしたものを鉄筋コンクリート造といいます。

 

構造としては、ラーメン構造・壁構造などがあります。鉄骨造・鉄筋コンクリート造共に一般に木造よりコストが掛ります。また、建物の全体重量が重くなりますので、木造に比べ地盤に対する対応に気をつけて下さい。

 

≪鉄骨鉄筋コンクリート造≫

SRC造とも呼びます。上記の頭文字を組み合わせたものになります。特性としては、一般に鉄筋コンクリートの柱の部分に鉄骨が入っていてそれに鉄筋を巻きコンクリートで覆います。梁についても同様です。一般の鉄筋コンクリート造より更に大きな空間を構成する場所に最適ですがコストが割高になりがちです。

 

 

※イラストでわかる建築構造より抜粋

※図解をクリックすると拡大になります。

≪軸組み構造≫

 

大別すると、一般的な木造住宅はこの軸組み構造というものに分類されます。その他、壁構造の木造、いわゆる2×4(ツーバイフォー)などがあります。

 

軸組み構造は、一般に地面下より基礎と呼ばれる部分までは鉄筋の入ったコンクリート造。その上に木材を使った土台・柱・梁を主体とした構造のことをいいます。

≪ラーメン構造≫

 

一般的な鉄骨造、鉄筋コンクリート造がこの構造になります。

 

木造は柱・梁の接合部がいわゆるピン構造というものになりますがラーメン構造と言われる構造では柱・梁の接合している部分ががちがちにしっかり固まっているもの。剛接合というものになります。

 

意外ですが、清水寺の木造は伝統工法に分類され完全なラーメン構造ではありませんがラーメン構造に近い特性を持っているそうです。


≪壁構造≫

 

床・壁を面で作る。木造で言えば2×4(ツーバイフォー)。枠になる木材に壁や床になる板材(構造用合板等)を張り付け面をつくる構造。

 

鉄筋コンクリート造で言えば柱・梁という概念ではなく壁・床という厚みのある板の集合体。わかりやすい建物で言うと建築家の安藤忠雄さんの建物がこの構造を良く使っています。


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